東京には 600 を数える古墳があると言われています。
中でも大田区田園調布から世田谷区上野毛に至る多摩川
下流域左岸の段丘上に造られた
50以上の古墳群は、
荏原台古墳群と呼ばれ都内最大と言われていて、
大井町線の
田園調布、尾山台、等々力、上野毛、多摩川園(目蒲線、東横線

などの駅から容易に観察することができます。大田区や世田谷区の
教育委員会などの資料から案内してみようと思います。




古墳というとすぐ埴輪が連想されることと思います。
この写真は、大田区立郷土博物館の玄関脇の植え込みの中に
鎮座しているレプリカです。埴輪など古墳から発掘される
埋蔵文化財は、国民の共有財産として所有者不明の場合
公共団体が保管、保存、活用を図るということです。

これらの枯れた顔は何か言いたげである。
生きた印を次の世代に伝えたいと思い、
墳墓に副葬品として埋めたのだろうか。
想像するだけでも古代へのロマン探求に駆られる。


更に、多摩川台公園の入口付近に古墳展示室があり、中に入ると
古墳が実物大で再現されています。マツリの風景、埋葬されている首長、
数々の副葬品と共に、古墳の断面や造り方が解る展示があります。
外から見る古墳は自然の小山や林が連なっているように見えていますが、
その内部を知ると又変わった印象が得られるでしょう。